公務員になるための方法とは？

公務員になるためには、各種公務員試験を受験して合格する必要があります。

公務員試験には「高卒程度」「大卒程度」といった難易度による分類はありますが、基本的に学歴は関係ありません。

そのため高卒でも大卒でも、公務員試験に挑戦することは可能です。（幼稚園教諭や教師など、専門の資格が必要な場合は除く）

公務員を目指すのなら専門学校への進学がおすすめ

これから公務員を目指すのなら、公務員科がある専門学校を選ぶのがおすすめです。
専門学校は高校や大学と違い、公務員になるための専門的な授業が展開されています。

在学中に公務員試験に合格するための基礎学力を身に付けられるため、合格率を高められるでしょう。

専用の公務員試験対策が用意されていたり、専門家によるサポートが期待できたりと、専門学校ならではの多くのメリットがあります。
高卒のままでは不安だけど、大学に進学する余裕がないというときには、専門学校への進学を検討してみましょう。

専門学校における「2年制」と「4年制」の違いとは？

専門学校は、大原学園や那覇日経ビジネス専門学校のように2年間で卒業できる「2年制」と、大学と同じ4年間学習して卒業できる「4年制」に分けられます。
2年制と4年制には、それぞれ卒業までの期間以外にも特徴があります。

そのため事前に2年制と4年制の違いを把握し、自分の性格や目標に合っている方を選ぶことが重要です。

公務員を目指す2年制の専門学校の特徴

2年制の専門学校には、4年制にはない特徴やメリットがあります。
以下を参考に、2年制ならではの魅力をチェックしてみましょう。

最短コースで公務員を目指せる

2年制の専門学校であれば、試験対策を行いつつ最短コースで公務員を目指せます。
高校卒業後に直接就職するのがもっとも早いルートになりますが、その場合適切な公務員試験対策を受けることが難しいです。

合格率を高めつつ、最短で公務員への就職を目指す際には、専門学校の2年制コースが候補になるでしょう。

指導のプロによって勉強がフォローされる

2年制の専門学校では、指導のプロである多くの教員によって公務員試験の勉強がフォローされます。
公務員試験対策に慣れている教員が不安な部分を補ってくれるため、苦手意識をなくした上で試験に臨めるでしょう。

もちろん4年制の専門学校でも、プロの教員による指導は受けられます。
しかし、2年制の専門学校ではより短期間で試験対策を完了させる必要があるため、専門のカリキュラムや指導方法が確立されていることが多いです。

そういった特別な学習環境が自分に合えば、効率良く公務員試験対策が行えるでしょう。

万が一進路を変更したい場合にも融通が利きやすい

公務員専門学校は、公務員を目指すことに特化した学校であるため、基本的に進路変更がしづらい傾向にあります。
途中で別の進路を考えたくなっても、公務員試験対策に集中して時間を使っているため、別の仕事に必要なスキルを1から育むのが難しいケースもあるでしょう。

その点、2年制の専門学校であれば、卒業後別の専門学校や大学に入るなどの選択肢も考えられます。
卒業後の時間が比較的豊富であるため、柔軟に進路変更が可能なのです。

万が一公務員以外の職業に進路変更したくなっても、ある程度なら対応しやすい点も2年制専門学校の特徴です。

学習の密度が高くなる恐れがある

2年制の公務員専門学校は、学習密度が高くなってしまう恐れがあります。
基本的に2年間で公務員になるためのすべての基礎を学び、試験で結果を出せるようになるまで研鑽する必要があるので、学習スケジュールが過密になる可能性があるのです。

学生として楽しめる時間が作れないケースも考えられるため、勉強の進捗次第では勉強づけの毎日になってしまうこともあるでしょう。

公務員を目指す4年制の専門学校の特徴

公務員を目指すのに4年制の専門学校を選ぶ場合にも、独自の特徴を活用できます。
以下を参考に、4年制の専門学校ならではの特徴を確認しておきましょう。

併修制度によって大卒の資格を取得できることも

4年制の専門学校のなかには、「併修制度」によって大卒の資格を取得できる学校もあります。
例えば「尚学院公務員法律大学校」は、中央大学と提携して学習を行える併修環境を整備しています。

専門学校を卒業して得られる、「高度専門士」のほか中央大学の「学士」も取得可能です。
大卒程度の公務員試験に挑戦もできるため、その後の選択肢を広げられるでしょう。

余裕を持った学習スケジュールで勉強ができる

4年制の専門学校は、余裕のある学習スケジュールで勉強ができる点も特徴です。
じっくりと座学に時間を使えるため、苦手分野の克服から長所を伸ばすところまで勉強ができるでしょう。

座学以外にも外に出て実習を行う機会も増えるため、実践的なスキルを学べます。
地域のコミュニティやNPO・NGOと接触して話を聞くなど、そこでしか得られない経験もたくさんできるでしょう。

面接対策などにもしっかりと時間をかけられる

筆記試験だけでなく、面接対策などにもしっかりと時間をかけられる点も4年制専門学校の魅力です。
面接における受け答えや身だしなみなど、基礎的な部分から教えてもらえるため、はじめてでも安心して学べます。

筆記だけでなく面接試験の準備も万全にできることは、4年制の専門学校を選ぶ理由になるでしょう。

公務員になるまでに時間がかかるのはデメリット

4年制の専門学校は、卒業までに大学と同様の時間がかかる点ではデメリットがあると言えます。
どれだけ早くても公務員になるまで4年の時間が必要になるため、2年制の専門学校と比較して現場に出るタイミングが遅くなるでしょう。

その分勉強に時間をかけられますが、現場でしか学べない実践的な能力に関しては、公務員試験合格後に改めて身に付けていく必要があります。

まとめ